7月から愛媛でリモート勤務になります。

6月30日をもって株式会社オージス総研を退職させて頂くこととなりました。
本日が最終出社日でした。
7月1日からは株式会社ハートレイルズにお世話になり、私の地元である愛媛県にUターンし、リモート勤務することとなります。(ハートレイルズは神奈川県にある会社です)

HeartRails - ハートレイルズ - 新規事業開発のエキスパート

なぜ愛媛県にUターン?

少し重い話になりますが。

私は生みの母親を生後半年で亡くし、0〜2才までを母方の祖母に、その後は実家のある隣町で父方の祖父に母親代わりとなって育ててもらいました。
その祖母が今年の2月に亡くなりました。
GWやお盆、正月と長期休みが取れた時は地元に帰っては顔を出していたものの、正直もっと長くついていてあげたかったと思いました。

祖父はまだ健在で、実家で一人暮らししています。
幸いにもまだ元気で、身の回りのこともある程度自分でやりながら、手の回らないところはデイサービスを利用して生活しています。
しかしながら、やはり一人だと突然体調を崩したりした時など不安で、その祖父についてあげたいという気持ちが強くなりました。
ということで愛媛県へUターンしようと思いました。


仕事の問題

私の地元は愛媛県の中でもかなり田舎の方で・・・ITの仕事どころか普通の仕事すらあまりない土地です。
そこで私には2つの選択肢がありました。

  1. いっそのこと職を変えて、地元で頑張って数少ない仕事を探す
  2. リモート勤務可能な企業を探し、ITの仕事を続ける(※)

はじめは正直、職を変えてもいいかなと思ってました。
でも妻と話し合った結果、これまでのキャリアを放棄してしまうのはもったいないんじゃないか?今後のことを考えてもIT業界に関わり続けた方がいいんじゃないか?という結論に至りました。

※私の地元にはITの仕事はないので、「ITの仕事を続ける ≒ リモート勤務」という方程式が成り立ってしまいます。

そして始まった転職活動

まずは以前お世話になったエージェントに「在宅勤務可能な企業は無いか?」とお伺いしてみました。
すると

「週2、3回は在宅勤務OK、その他の日は出社して欲しい」

というような部分的に在宅勤務をOKとしているところはあるものの、完全にOKとしているところはありませんでした。
ましてや私の場合は「リモート勤務」という条件も加味されるわけで、ますます条件は厳しいものだと思われました。

ということで自ら探すことにしました。

私が考えていたこと

いろいろと調べてみた結果、「在宅勤務可能」としている企業が少なからず見つかりました。
でもそこに「リモートでも可能」とは書いていません。
当時私が考えていたのは

 「まずは在宅勤務可としている企業に応募、興味を持ってもらう」
 「リモートでもOKと言ってもらえるくらい、アピールする」

という単純なことでした。
初めから私の条件に合致する企業はなかったわけですから、それに近い条件を示しているところになんとか指先でも引っ掛けて、なんとかこじ開けようという考えでした。


株式会社ハートレイルズに応募

数ある企業の中からハートレイルズに応募しました。

ハートレイルズの選考は

  1. 履歴書、職務経歴書の書類選考
  2. 面接

の2段階でした。
正直、私は書類選考で落ちると思ってました(^^;)
ハートレイルズは神奈川県が会社の所在地となっています。
在宅勤務は可能としてますが、わざわざ愛媛県という遠隔地で働きたいと言っている私を雇うメリットは無いよな〜と考えていたからです。
何かあったときにFace-to-Faceで話し合える距離感に居るというのは大事かなと思っていましたし、エージェントもそうおっしゃっていたので。

ですが嬉しいことに、私の予想に反して書類選考が通って面接の連絡がきました。
ハートレイルズが選考の回答期限としている10営業日目のことでした。


面接

面接は神奈川県で実施しました。
お相手は社長の上楽さん。
今現在私は名古屋(のとなりの市)に在住なので、SkypeやHangoutsで面接してもいいと言って頂いたんですが、直接会って私の人柄等も判断して頂きたいと無理を言って直接会って頂きました。
あとは私が実際に上楽さんにお会いして、どんな人か感じてみたいというのも強かったんですが。

ハートレイルズではRubyがメインの開発言語になります。
私はこれまで主にJavaで経歴を重ねてきたため、Rubyについて急速に学ぶ必要がありました。
その部分が面接ではネックになるだろうという思いもあり、なんとかアピールしようと思いました。

面接までに簡単なチャットアプリを作成し、herokuにアップしたものを見せてアピールしました。
全く大したものではなかったのですが、面接のご連絡を頂いてから約2週間で勉強しながら動くものを作ったということで熱意を感じて頂けたと思っています。

あと実際にお会いして、上楽さんの印象もとても良かったです。
なんというか静かなオーラがあるような気がしました。

有名な言葉で「コードの臭い(Code smell)」というものがあります。
「コードの臭い(Code smell)」というのはプログラムに潜む深刻な問題の兆候を指し、明確に形式知化されているものもあれば「なんか怪しいぞ?ココ危なそうだぞ?」というプログラマの感覚値を指すこともあります。
そういうプログラマの感覚は大体当たっているし、大事にすべきということです。
私もこれに完全に同意で、「なんかこの人凄そう」とか「この企業良さそう」という感覚値を大事にしていますし、これまでそれを大事にしてきて大体プラスな方向に働いている気がします。

上楽さんと直接お会いしてそんな何かを感じた気がして、ますますハートレイルズに入社したいという想いが強くなりました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/コードの臭い

そして内定通知を頂く

面接からおよそ3週間後、無事内定の通知を頂きました。

愛媛で生活基盤を築きたいという私の想いを叶えるべく、やっとスタートラインに立てました。
そのチャンスを頂いたハートレイルズには本当に感謝してますし、これから全力で貢献していきたいと思っています。
もちろん全力で仕事を楽しみながら。


オージス総研への感謝

オージス総研では本当に多くの方々に刺激を受け、助け合い、切磋琢磨してきました。
多くの良き仲間(というとおこがましいですが)に知り合えたと思っています。
自分が成長できたのはオージス総研で自分に関わってくれた方々のおかげだということを確信しています。
お世話になってばかりで何も恩返し出来ていませんが、これから私が頑張ることで何かしらそういったことに答えていければと思っています。


さいごに

私のわがままな決断を理解してくれ、自分の地元でもなく知り合いもいない土地についてきてくれると言ってくれた妻に最大限感謝します。
ありがとう。