EA(Enterprise Architect)のお得機能

最近、仕事の関係でEA(Enterprise Architect)というUMLツールを使用しました。
その中で「いいな、これ!」って思った機能をご紹介。

EAにはRTF/HTML形式でのドキュメント自動生成機能があります。(EA上で任意パッケージを右クリックし、[Documentation]->[Rich Text Format(RTF) Report...] を実行するとドキュメント生成ダイアログが開きます。)
そこで便利だなと思ったのが以下の2つ。
 (1) ドキュメント出力用のテンプレートを容易に編集できる
 (2)「ショートカット」としてドキュメントの出力定義が記憶できる

(1) について
今回はRTF形式でドキュメントを生成する機能を使ったんだけど、テンプレートもRTF形式なのでWordで編集可能。
表の細かい調整とか独自プロパティ値を定義してフィールドへ埋め込むなど、Wordで出来ることはほぼ出来ます。
※Wordで編集するには一旦テンプレートをExport して、再度Importするという操作が必要。(元々EAに同梱されているRTF編集用のソフトは・・・忘れたけど(笑)、Word じゃないので。独自プロパティ値の定義とかはそのソフトにはない機能だけど、Wordで編集後に再度Import しても問題なく動作してました。)

(2) について
ドキュメント生成ダイアログでは例えば「出力ファイル名」、「使用するテンプレート」、「ドキュメント生成時の様々な条件」等が設定出来るんだけど、
同ダイアログの「ショートカットとして保存」(英語版だと「Resource Document」)を押下するとこれらの設定が諸々記憶できます。
これがとっても便利だと思いました。
なんでかというと、たぶん各々のプロジェクトでのドキュメント成果物は決まっていて、それが明示的に定義出来るから。
たとえば成果物が

  • ユースケース
  • 業務フロー
  • アクティビティ一覧
  • 画面一覧
  • 帳票一覧

とかだった場合、それぞれについて「ショートカットとして保存」しておく。
そうすればそのショートカットを実行すれば納品物の出来上がり、となってとても簡単。
また、新規にプロジェクトに参入したメンバも「これらが成果物なのね」とすぐに認識出来る。
※ショートカットはリソースビューの[Documents]->[RTF Documents] に保存されています。そのショートカットをダブルクリックすればドキュメント生成ダイアログが開きます。また、[RTF Documents]を右クリックして[Generate Documents...] を実行すれば任意のショートカットを一括実行することも出来ます。(リソースビューは[View]->[Other Project Tools]->[Resources]または「Alt+6」で開きます。)


他のUMLツール(astah、visio等)にもドキュメントの自動生成機能はあると思うけど・・・そっちはどうなのかな?
使ったことがないから「EAの方が便利!」とかは言えないけど、少なくとも「ショートカット」機能は有用だな、と思いました。