株式会社ハートレイルズを退職します
6 月末で株式会社ハートレイルズを退職し、7 月より新天地へ移ることになりました。
現在は有休消化という名の元、新天地への準備やこれまでやってきたことの棚卸しに追われています。
愛媛にUターンするためにハートレイルズへ入社
9 年前、祖父の近くに居たいという願いを叶えるべく愛媛へのUターンを考えていたときにハートレイルズに出会いました。
当時は「リモートワーク」という言葉すら存在していなかった(?)というくらいリモートワークの黎明期で、ほとんど選択肢の無い中での出会いだったことを覚えています(実際、私のブログの中でも「リモート勤務」と呼んでいました)
その頃の会社には関東圏のスタッフしかおらず、私は愛媛という遠隔地で働きたいというのが希望だったので書類選考で落ちるだろうなと思っていたところ、興味を持ってもらってなんとか入社に漕ぎ着けたのは懐かしい思い出です。
エンジニアをやめてたかもしれない
私の地元は愛媛でもかなり田舎の方で IT の仕事は皆無でしたが、ハートレイルズのおかげで IT 業界を去ることなく愛媛での生活基盤を築くことができました。
もしこのときハートレイルズという会社が存在していなければ、私は別の職業に転職していたかもしれないですし、それはそれで楽しんでたかもしれないけど、とにかくエンジニアで在り続けられたのは 9 年前のあの時点で会社があったおかげであるのは間違いありません。
感謝してもしきれないですね。
転職のはじまり
ある日、昔から繋がりのあるエージェントから
「紹介したい会社があります」
「カジュアル面談でも OK です」
という連絡をもらいました。
はじめは全然転職する気はなくて、ただ「紹介したい会社」の印象が良かったので話だけでも聞いてみようかなとカジュアル面談を設定してもらいました。
カジュアル面談を通しての印象もとても良く、先方も私に対して興味を持ってもらったんですが「今は転職の意思はないので」ということで、その時点で選考に進むのはお断りしました。
このときは、まだまだ現職で貢献していこうと考えていました。
エージェントから「もっとお互いを知ってみれば?」と勧められる
それからしばらくして、転職意思の無かった私にエージェントから
- 私は先方に好印象、先方も私に好印象
- お互いが好印象なのに歩み寄らないのは勿体無いのでは
- 今後の選考を「お互いを知る場」として考えてみてはどうか
- 内定後に断ってしまっても大丈夫ですよ
という趣旨のお話をいただきました。
当初は「転職の意思も無いし内定をもらっても断ってしまうのは抵抗がある」と感じていたんですが、確かに印象はとても良かったので、もう少し深く知ってみてから考えようかなと思い直しました。
選考、そして内定
その後、2 度の選考を通して無事内定をいただきました。
この 2 度の選考がとても印象的で
「人」を大事にしているし、これからもそうしていく
ということがすごく伝わってきて、一気に惹き込まれて行きました。
これまでも色々なプロジェクトに関わってきましたが、その中で印象に残ってるのって
「〇〇という革新的なプロダクトを世の中にリリースした」
じゃなくて
「あのチームで働けて楽しかったなぁ」
ということばかりなんですよね。
逆に言うと「チームはボロボロだけどすごいプロダクトを生み出せて楽しかったなぁ」なんて思ったことは 1 度もなくて、やっぱり「人」「チーム」ということが私の中で大きな部分を占めているんだなと実感しています。
この辺は人によって違うかもしれないですけど。
私は「プロダクトにはチームがそのまま表現される」と考えていて、たとえば信頼関係の構築されていない仲の悪い人たちで構成されたチームで運用されてるプロダクトは、なんだか全体感が無くてギスギスしてて使いづらいように思ったり、逆に信頼し合っている仲の良い人たちで運用されてるものは全体に統一感があってちょっとしたところに優しさを感じたり、そういうことが実際あると思っています。
もちろんプロダクトがどんな価値を提供するものなのかとかそれを実現する技術力が無いと、というそもそも論はあるんですが、土台はそうあって欲しいと常々思っています(まずはチームの関係性という土台が強く大きく広がっている上にそういったそもそも論が乗っかるイメージ)
根本的な考え方で同調したというのが、一番大きな決め手になりました。
ハートレイルズへの感謝
ハートレイルズではパートナーやクライアント含め、多くの仲間に出会い、刺激を受け、助け合い、切磋琢磨してきました。
意志を持って何かをやりたいと表明すると、必ず背中を押してくれる環境がそこにはありましたし、その環境があったからこそ自分を成長させていけたのだと確信しています。
長い間一緒に働けて最&高でした。
さいごにひと言
正直 9 年間も勤めると色んな感情が芽生えてしまって、とてもひと言では表現できないんですが・・・ハートレイルズという会社が世の中に存在してくれていたことで、少なくとも 1 名(+その家族)の人生を確実に豊かにしてくれました。
ありがとうございました!